ハリガネムシと言う生き物をご存知ですか?

名前だけ聞くと、知らないという人も多いことかと思います。

しかし「カマキリから出てくる細長い虫」と言われれば、思い当たるという人もいるのではないでしょうか。

そんなハリガネムシですが、いったいどんな虫なんでしょうか。

今回はハリガネムシについて詳しく調べ、その正体に迫ってみたいと思います。

 

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ハリガネムシってどんな虫?


ハリガネムシは、その名の通りまるで針金のような細長い体をした、寄生虫の一種です。

主にカマキリやバッタ、コオロギ、カマドウマ、ゲンゴロウなどに寄生することで知られています。

この中でも特にカマキリが寄生されているのをよく見るかもしれませんね。

カマキリの中でも、特にハラビロカマキリというカマキリに寄生していることが多いようですね。

こんな見た目のハリガネムシですが、ちゃんとオスとメスが存在し、交尾をして卵を産み、繁殖するのです。

ちなみに水生生物ですので、泳ぐことができるんですよ。

 

ハリガネムシはカマキリの体を操る!?

ハリガネムシはカマキリの体を操り、水辺に向かわせて、カマキリが水辺にたどり着くと体の外に出ると言います。

どういうことなのでしょうか。

それにはまず、ハリガネムシのライフサイクルを見ていきましょう。

ハリガネムシは寄生虫ですが、もともとは水の中にいる生物です。

水草などに産み付けられた卵が孵化し、幼虫が誕生すると、やがてプランクトンなどに食べられます。

ハリガネムシの幼虫はプランクトンの体内で生き続け、プランクトンがヤゴやゲンゴロウなどの水生生物の幼虫に食べられるまで待ち続けます。

しかしそのまま水生生物の体内で成長するのか、と言われればそうではありません。

ハリガネムシは最終的に1mにも成長するため、このままの宿主では小さすぎるのです。

生成生物の体内に寄生し続けていると、やがて水生生物は成長して成虫になれば陸にあがります。

それをカマキリなどの大型の昆虫が捕食すると、こんどはその捕食者の体内に寄生するというわけです。

特にカマキリ寄生していることが多いのは、カマキリは他の昆虫に捕食されることが滅多にないということが理由の一つでしょうね。

カマキリに寄生し、体内で十分に成長して成虫になれたハリガネムシは、元いた水辺に帰って産卵しなければ子孫を残せないのですが、宿主であるカマキリなどの昆虫は陸にいます。

そのままでは子孫を残せませんので、宿主であるカマキリを操り、水辺に誘導して産卵に至るというわけです。

実際にカマキリの脳からタンパク質が見つかっているということで、ハリガネムシはこのタンパク質をカマキリの脳に送り込み、水辺に向かわせるような影響を与えている、ということは研究結果から明らかに分かっているようです。

水辺にたどり着いたら、カマキリのお尻から水の中に脱出し、交尾、産卵に至るのです。

 

 

こうしてみてみると、無事に水辺に帰ることが出来るハリガネムシはそんなに多くは無いのでは?

と思いますよね。

カマキリやバッタではなく、カエルなどの体内に入ってしまったハリガネムシは、寄生できずにそのまま死んでしまうと言われれていますので、上手く昆虫の体内に寄生しなければ生存が難しいのです。

しかし実際のところ、カマキリに無事寄生することができるハリガネムシは、なんと9割にものぼると言われています。

ですので、ほとんどのカマキリがハリガネムシに寄生されている、とも言われているのです。

 

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ハリガネムシは人間にも寄生する?

ハリガネムシは、人間にも寄生するのでしょうか。

はたまた、ハリガネムシに寄生された昆虫を食べてしまったカマキリをペットである犬や猫が食べてしまっても寄生されないのでしょうか。

答えは「寄生されない」です。

ハリガネムシは哺乳類には寄生できない寄生虫なのです。

ですので同じように哺乳類である私たち人間が、ハリガネムシを何らかの形で体内に入れてしまっても、問題は無いという事になります。

しかしハリガネムシが体内から出てきたという事例ならあります。

川遊びをしている最中に飲んでしまった水にいたハリガネムシが、口から出てきたという話がありますが、これは厳密には寄生ではないです。

寄生されているわけではないので全く害はないですし、いつかは便と一緒に出てくるか、口から出てくることになります。

害はないとはいえ、そんなのはまっぴらごめんですけどね(笑)

 

ハリガネムシを出してみよう

ハリガネムシを実際に出してみると、その姿をじっくり見ることができます。

ハリガネムシに寄生されたカマキリを捕まえてきて、お尻を水につけるだけで出てくるのですが、そもそも寄生されたカマキリを見分ける事はできません。

ほとんどのカマキリが寄生されていると言われていますので、すぐに見つかることが多いです。

ちなみにハリガネムシに寄生されたカマキリは既に弱っており、繁殖することもできずにすぐに死んでしまいます。

もちろんハリガネムシが出ていく時にお尻をぶち破って出てくるわけですから、カマキリもそのまま無事であるはずはありませんよね。

 

 

まとめ

いかがでしょうか。

ハリガネムシはこのような生態は解明されてきましたが、実際にはどのように産まれて、どのように成長していくのかという詳しい生態については全く分かっていない、まだ謎の多い生物なのです。

世の中にはまだまだ良く分かっていない生物がたくさんいるのですね。

ハリガネムシを間近でじっくり見てみたいという場合は、ハラビロカマキリを捕まえてお尻を水につけてみれば案外簡単に見つかるかもしれませんよ。

なお、カマキリに関しては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

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