「ウサギは寂しいと死んでしまう」という言葉を聞いた事がありませんか?
ウサギのイメージとして、どんなイメージがあるでしょうか。
か弱い?
ビビリ症?
色々あると思います。
本当にウサギは寂しいと案じると死んでしまうのでしょうか。
今回はウサギが寂しいと死んでしまうと言われている理由や、その真意について詳しく調べてまとめてみました。
目次
ウサギは寂しいと死ぬのは本当?
結論から言うと、「ウサギは寂しくて死ぬというような事はありません」。
確かにウサギというと、か弱い印象を持ちますが、だからといって寂しさを感じて死んでしまうというような事はありません。
ではどうしてそのような迷信が生まれ、世に広まってしまったのでしょうか。
元ネタは?
そもそも「ウサギが寂しいと死ぬ」という言葉は、90年代の人気ドラマ【ひとつ屋根の下】で、酒井法子さんが演じる小雪が発したセリフが発端となっているようですね。
寂しくて死んでしまったように思えてしまう!?
しかし実際に、ウサギがあたかも寂しくて死んでしまったかのように思えてしまうような死に方があるようですね。
それは、
飼い主が家にいないとき
ウサギにあまり構ってあげられなかったとき
などに、気付いたら死んでしまっていた、というケースが多数報告されているからです。
こうしてみると、確かにウサギが寂しさを感じて孤独死してしまったかのように思えてしまいます。
でも、それは寂しさではなく、別の原因があったのです。
ウサギの胃袋の話
ウサギは完全な草食動物です。
草食動物は常に何かを食べて、胃袋を動かしていないと胃の中の細菌が繁殖してしまい、病気になってしまうというリスクを負ってしまうのです。
ちなみに、12時間何も食べないでいると命の危険に晒され、24時間絶食状態が続いてしまうと死に至ります。
ウサギを飼う場合は、常に餌が食べられるように新鮮な餌を置いてあげる事、そして水を用意しておいてあげる事が健康に飼育する秘訣になります。
基本的なことなんですけどね。
この基本的な事ができていない飼い主もいるようで、少し放置してしまったが故に、ウサギを死なせてしまったというケースも多々あるようです。
弱みを見せない
ウサギだけに限ったことではありませんが、小動物(捕食される対象にある動物たち)は概ね、弱っている姿を見せないという習性があります。
常に捕食されるかもしれないという状況から、敵に自分の弱みを見せないのは自己を守るためには必要な事なのです。
ですので、もしウサギの体調が悪かったとしても、決して具合が悪そうに見えないという問題があります。
そんな中でもウサギの事を常に気にかけ、接している飼い主であれば微妙なウサギの体調変化に気づくかもしれません。
しかしあまり構わないような飼育方法だと、体調が悪いウサギに気付かず、気付いた時には既に手遅れ、死んでしまっていたというケースが多いのです。
ウサギはストレスにも弱い
ウサギは本来か弱い生き物ですが、ストレスにも弱い生き物でもあります。
色んなものがストレスになりますが、温度に関してもストレスの要因となってしまいます。
また飼育環境が劇的に変化した場合も強いストレスになってしまい、体調悪化に繋がってしまいます。
他にも、オス同士では縄張り意識からどちらかが死ぬまで戦い続けることもあります。
飼育環境においてもストレスの原因になってしまう事がたくさんあります。
隠れ家が無かったりするとやはり強いストレスになってしまいます。
またウサギはきれい好きな動物です。
ケージが汚れていたりしてもストレスとなってしまいますので、定期的なケージの清掃、メンテナンスは必要不可欠です。
ウサギの鳴き声で体調を判断
ウサギも鳴くのですが、体調が悪い時なども独特な鳴き方をする時があります。
高い声で「キューン」と鳴いている時は、何かを訴えている可能性もありますので、注意深く見てあげましょう。
また食欲が落ちた場合も体調不良の症状ですので注意したいところです。
まとめ
ウサギは寂しいと死んでしまうというのは迷信であり、デマだと言って良いでしょう。
ですので一匹だと可哀そうだといって多頭飼いするのは無用な事です。
寧ろオス同士だと縄張り意識からケンカしてしまう可能性もありますから、単独飼育で全く問題ありません。
それよりも、ストレスの原因となるものを徹底的に排除してあげるように努めましょう。
また体調の変化に注意を払い、できれば体調が悪くならないように予防策に力を注ぐようにしたいものです。
ウサギの記事
その他、ウサギについては以下の記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。