長毛種のウサギでも代表格なのが「アンゴラウサギ」です。
数多くいるウサギの中でも、最も毛の長いと言われているウサギでもあります。
そんなアンゴラウサギですが、どのような特徴を持っているのでしょうか。
またペットとして飼う場合、性格はどんなウサギで値段はどれくらいなのか。
今回はアンゴラウサギについて詳しく調べてまとめてみました。
アンゴラウサギとは?
アンゴラウサギの原産地はトルコのアンゴラ地方だと言います。
元々はフランスで衣類用の毛皮を取るために作り出されたらしく、それをイギリスでペット用にと品種改良されたものが現在のアンゴラウサギだと言われているのです。
ウサギとしては中型のウサギで、体長は30㎝くらいで体重は3㎏~4㎏くらいのものが多いですが、実際には種類によっても変わってきます。
アンゴラウサギにも数種類のウサギに分類することができ、イングリッシュアンゴラ、フレンチアンゴラ、サテンアンゴラ、ジャイアントアンゴラの4つに分類することができます。
日本で飼育されているアンゴラウサギは主にイングリッシュアンゴラで、イギリスでペット用に改良されたアンゴラウサギはこの種類になります。
イングリッシュアンゴラは、アンゴラウサギの中では最も小柄なウサギです。
また逆にジャイアントアンゴラはその名の通り、アメリカで品種改良された最も大きなアンゴラウサギになります。
フレンチアンゴラはイングリッシュアンゴラの先祖に当たるウサギで、フランスで品種改良されました。
耳に生えている毛がイングリッシュアンゴラよりも短いのが特徴となっています。
サテンアンゴラはカナダで品種改良されたアンゴラウサギで、美しい被毛が特徴でカラーバリエーションが豊かであるのも魅力的です。
どの種類にも言える事ですが、全身かなり長い被毛に覆われており、この被毛は暖かくて伸ばし続けると15㎝にも達することがあるようで、顔が見えなくなるくらい長い毛が特徴的です。
被毛は毛糸や織物にも用いられ、年に3回~4回くらい採ることができるようですね。
毛は伸び続けますので定期的にカットしてあげる必要があるのです。
アンゴラウサギの性格
とにかく大人しい個体が多いようです。
ウサギと言えば臆病で警戒心が強いイメージですが、アンゴラウサギに関しては比較的触られる事に対して抵抗がないのか、撫でられたり抱っこされるのが好きな個体も多いようです。
また活発かと言われればそうでもなく、走り回ったりというウサギらしい俊敏さは無いようですね。
どちらかと言えば、人馴れしやすく、物静かで穏やか、おっとりしていてマイペースと言った感じでしょうか。
ペットとしてはなかなか飼いやすそうな性格をしてそうなウサギだと言えますよね。
アンゴラウサギの値段
アンゴラウサギの値段は他の人気どころのウサギと比べてもかなり高めの値段になっているようです。
およそ10万円~15万円くらいの間での取引が多いようで、ペットとしての流通量がかなり少ないというのが値段が高くなる理由になっているようです。
ですので一般的なペットショップでは取り扱っている事がほとんどなく、入手するためにはウサギの専門店で探すか、育てているブリーダーを探して譲ってもらうかが最も確実な方法になるかと思います。
アンゴラウサギのグルーミング
長毛種のアンゴラウサギを飼育する場合に注意すべき点は、何といっても長い被毛の管理でしょう。
毛を飲み込んで消化器官に詰まらせてしまう病気の「毛球症」になりやすい種類ですので、定期的なグルーミングで抜け毛の処理をしっかりと行ってあげる必要があるのです。
週に2回~3回くらいは定期的にグルーミングしてあげると良いでしょう。
※ 追記
アンゴラウサギは、毛を短くカットしさえすれば普通のウサギより毛が抜けにくいという特徴があります。
さすがに毛が10cmを超えると絡まりやすくなり、ブラッシングも大変になってきますが、短いのであれば抜け毛もなく、毛球症になりやすい、ということはないようです。
アンゴラウサギの寿命
アンゴラウサギの寿命はウサギとしては平均的で、およそ5年くらいが多いと言われています。
稀に10年くらい生きるような個体もいるといいますが、ストレスを受けないように気を付けて飼育する、また与える餌にも栄養バランスを考えるなど工夫をすることが重要になるのです。
温度管理
アンゴラウサギは長毛ですので暑い環境は苦手です。
温度はやや低温の15℃~20℃くらいが適温となっており、夏場に暑さを凌ぐにはエアコンでの室温管理が必須になります。
多湿な環境も苦手で、皮膚病になってしまう要因にもなってしまいますので注意しましょう。
※ 追記
夏にサマーカットすることで、普通のウサギと全く同じ室温で飼育が可能です。
まとめ
アンゴラウサギはウサギの中でも最も毛が長い長毛種のウサギです。
長い被毛はずっと伸び続けるため、定期的なカットが必要で年に3回~4回くらいカットしてあげる必要があります。
毛は毛糸などにも利用され、そこそこの値段で取引されているようですね。
性格はペットとしてとても飼いやすそうな性格をしていて、穏やかで人懐っこく、触られるのも嫌いではない個体が多いのですが、飼育に関しては簡単ではないようです。
飼育が困難なのはアンゴラウサギの入手が難しいのも理由です。
値段は10万円以上するのが普通で、流通量も多くないですのでほとんどのペットショップでは入手できないでしょう。
どうしても欲しくて確実に入手するには、ウサギの専門店やブリーダーを探すのが確実ですね。
毛の管理も相当難しく、温度管理や毛のカットなどお金や手間が掛かってしまいますので、かなり上級者向きなウサギだと言えるでしょう。
その他ウサギの記事
ペットにできるウサギに関してや、その他ウサギに関しては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ご担当者様
初めまして、アンゴラウサギ のブリーダーをしている中筋と申します。
記事を一部訂正して頂けないかな?と思いご連絡させて頂きました。「温度はやや低温の15℃~20℃くらいが適温となっており、夏場に暑さを凌ぐにはエアコンでの室温管理が必須になります。」
という一文により、お客様からアンゴラウサギ は寒くしないと飼えないと思われてしまって困っています。
アンゴラウサギ は夏にサマーカットすることで普通のうさぎと全く同じ室温で飼育が可能です。また、短くカットすれば普通のうさぎより毛が抜けにくい品種です。毛が10cmを超えると絡まりやすくなり、ブラッシングが大変になってきますが、短いうちは換毛期というほどの抜け毛もなく、アンゴラウサギ だから毛球症になりやすい、ということはありません。
ぜひ、アンゴラウサギ を触ってみて、飼ってみて記事にして頂けたらな、と願っています。
上級者向けのうさぎ、という固定観念を捨ててアンゴラウサギ と触れ合って欲しい、と切に願っています。
宜しくお願い致します。
ご丁寧に情報をありがとうございます。