今人気の小動物。
犬や猫とは違ったかわいらしさが何とも言えないですよね。
ペットショップに行けば色んな小動物がいますが、中でもシマリスとモモンガを見つけて飼育したい!と思った人も意外と多いのではないでしょうか。
シマリスとモモンガ、よく似た設備で飼育できるのですが、いったいどういうところが違う生き物なのでしょうか。
今回は、シマリスとモモンガの違いについて詳しくご紹介していきたいと思います。
※ちなみに、ここでのモモンガとは一般的にペットとして飼育されている「フクロモモンガ」の事を指します。
昼行性と夜行性
まず大きく違う所は「昼行性か夜行性かの違い」にあります。
昼行性とは、朝起きて日中に行動し、夕方に眠りにつく場合を言います。
夜行性とは、夜暗くなってから行動を開始し、朝方まで活動して日中は寝ているというサイクルで行動する場合を言います。
シマリスは昼行性であり、モモンガは夜行性です。
なので基本的に行動パターンが大きく異なります。
日中家にいる人であれば、起きているシマリスと遊ぶこともできますが、夜になって帰宅する場合が多いと、ほとんど寝ているシマリスしか見れなという事になりますね。
逆にモモンガの場合だと、夜遅い時間に活発に動き回りますので、夜中に多少はうるさくなるかもしれないですね。
行動時間が違うという事は、餌を食べる時間帯も全然違います。
シマリスは朝食を一度だけ摂りますが、モモンガは夜食を一度摂るといった具合です。
もちろん活動時間外にも食べてることもありますが、基本的に活動時間に食事を摂ります。
ですから、シマリスに夕方に餌をあげるのはあまり良くありません。
活動時間前の早朝ににたっぷりと餌をあげるのが適しています。
モモンガの場合だと、夕方に餌を補充するような感じですね。
変な時間、例えば寝る前に餌を食べる習慣が癖づいてしまうと、肥満になったり病気の原因にもなりますので注意しましょう。
ペットショップに行くなら、それぞれ活動している時間帯に見に行く方が、元気な個体かどうかを確認しやすいのでおススメです。
寿命の違い
シマリスの飼育下の寿命はおよそ5年~10年くらいが多いですが、モモンガは長くて15年くらい生きることもあります。
シマリスよりも長生きなんです。
冬眠
シマリスは冬眠する習性がありますが、モモンガは冬眠しません。
飼育下のシマリスは冬眠させずに飼育する方法が望ましいのですが、冬眠させないと寿命が少し短くなる傾向にあります。
シマリスの飼育適正温度帯は25℃です。
15℃を下回ると冬眠モードに入るので、気温が下がってきたら保温してあげましょう。
モモンガも同じくらいの温度帯で飼育可能ですが、元々気温が高い熱帯地域の生き物ですので、28℃くらいでもOKです。
こちらは年中一定の飼育温度を保つ必要があります。
また冬眠はしませんので、動きが鈍くなって餌の食いつきも悪くなってきたら冬眠のサインではなく、危険信号だと思いましょう。
繁殖
シマリスの繁殖は一年で一度、春のみになります。
春だけペットショップにシマリスの赤ちゃんが出回るのはこのためですね。
一方モモンガの繁殖は3か月に一度という周期になりますので、シマリスよりも繁殖サイクルは短いです。
そのためシマリスよりも繁殖に挑戦しやすいという特徴もありますね。
産まれる子供の数は、シマリスは一度に5匹~6匹、モモンガは一度に1匹~2匹の子供が産まれます。
多頭飼い、単独飼育
シマリスは普段から単独行動をする生き物ですので、飼育方法も単独飼育が基本になります。
2匹以上のシマリスを一緒に飼育すると、縄張り争いからケンカをしてケガをしてしまうこともありますので避けましょう。
まれに仲が良くて一緒に飼育できる場合もありますが、その場合でも十分な飼飼育スペース(大き目のケージ)を用意できることが条件となります。
一方モモンガは群れを作って行動する習性を持っています。
一匹のオスのリーダーを中心に、数匹のメスでハーレムを形成します。
ですので、モモンガのオスとメスのつがいの飼育は比較的しやすいと言えますね。
しかし縄張り意識はシマリス同様に持っています。
リーダーのオスが群れのメンバーにマーキングをし、マーキングされていないモモンガが群れに侵入すると攻撃対象にされてしまいます。
値段の違い
シマリスは一匹あたりおよそ10,000円前後の値段が付いていることが多いです。
懐いている個体だと12,000円くらいになる場合もありますね。
昔は5,000円前後でしたので、ずいぶん高くなったと思います。
モモンガの値段は一匹ああり30,000円くらいの所が多いですね。
大人になれば20,000円くらいと少し安くなるようですが、シマリスよりも高価な印象です。
またどちらも珍しい毛色のものが(ホワイトカラーなど)が存在しますが、それらは遥かに高価になります。
散歩
シマリスもモモンガも同じような縦長のケージで飼育することが出来ますが、ケージの中だけではストレスになってしまいます。
たまにはケージの外で散歩させてあげるのも大事です。
モモンガの特長として、滑空するという習性があります。
できれば部屋の中で滑空させてあげることも視野に入れて飼育環境を整えましょう。
懐きやすさ
シマリスよりもモモンガの方が懐きやすさの点では飼いやすいと言えます。
シマリスも決して懐かない動物ではないですが、懐くかどうかはその個体によってよりけりです。
モモンガも同じような印象ですが、心持ちシマリスよりも懐きやすいような印象を持ちます。
餌
どちらも雑食性ですので、木の実や昆虫などなんでも食べます。
飼育下にはそれぞれの専用のペレットが販売されていますので、給餌の難しさはさほど違いはありません。
まとめ
いかがでしょうか。
それぞれ異なる習性や生態を持っていますので、接し方も変わってきます。
しかし、飼育する環境の点では類似している点も多いので、同じような飼育設備で飼育可能です。
飼育を検討している方は、自分にあった方を選ぶと良いでしょう。
また、モモンガについては以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。