猫といえばふかふかした毛並みで、抱っこすればとても気持ちよくて可愛いですよね。
でも猫を飼っている人たちの多くの悩みの一つが【抜け毛】ではないでしょうか。
犬を飼う場合にも抜け毛は問題の種とされていますが、猫の抜け毛は犬よりも頑固だと言われています。
猫の抜け毛は一旦服に付くとなかなか取れずにイライラすることも・・
そんな猫のしつこい抜け毛ですが、
- 猫の毛が抜ける原因はなんだろう・・
- 抜け毛を少なくするにはどうすればいいんだろう・・
こういった疑問に答えていきます。
この記事を読めば、猫の抜け毛問題を少し解消できるかもしれませんよ。
目次
猫の抜け毛の原因は?
換毛期による抜け毛
猫には季節の変わり目に毛が生え代わる、という特徴があります。
ここでいう季節の変わり目とは【春と秋】ですね。
毎年春と秋には暑くなる夏に向けて、また寒くなる冬に向けて、それぞれに適した毛に生え代わるのです。
その際に大量の毛が抜け落ちるため、季節の変わり目は【換毛期】と呼ばれ、抜け毛が多くなるのです。
シングルコートとダブルコート
猫の毛は大きく分けて2種類の生え方のタイプが存在します。
それが
- シングルコート
- ダブルコート
この2つです。
ダブルコートは2種類の毛で構成されている二重構造タイプの毛で、
- オーバーコート
- アンダーコート
この2種類の毛から構成されています。
オーバーコートは紫外線から皮膚を守ったり猫が苦手な水を弾くと言った重要な役割を持ちます。
アンダーコートは保温が目的の被毛で、短く柔らかい毛が密集した構造になっています。
シングルコートの被毛を持つ猫はオーバーコートのみを持つ、と言われていることがありますが、少し違います。
厳密に言えばシングルコートの猫もアンダーコートを持っています。
ただ、オーバーコートとアンダーコート長さがほぼ同じで、被毛のボリュームが少ないというのが正しい解釈かな、と思います。
この2種類で特に抜け毛が多いのは、アンダーコートを持つダブルコートの被毛を持つ猫になります。
ちなみに、シングルコートとダブルコートを持つ猫は、それぞれ以下の通りに分類できますので、ぜひ参考にしてみて下さい。長毛でダブルコートっぽい被毛をもっているのに意外とシングルコートだったりする種類の猫もいますよ。
ダブルコートの猫
- ノルウェージャンフォレストキャット
- アメリカンショートヘア
- エキゾチックショートヘア
- ブリティッシュショートヘア
- スコティッシュフォールド
- アビシニアン
- シャルトリュー
- サイベリアン
- ソマリ
- ヒマラヤン
- ペルシャ
- マンチカン
- ラガマフィン
- ラグドール
- ロシアンブルー
など
結構多くの種類の猫がダブルコートを持っている、ような印象を受けました。
つまり多くの猫の飼い主がより多くの抜け毛の問題を抱えているという事になりそうですね。
ちなみに、雑種の猫はどうなっているのかというと、やはり雑種猫もダブルコートを持つ猫が多いです。
ストレスによる抜け毛
猫もストレスを受けるとそれが原因で毛が抜けてしまう事があります。
猫がストレスを受けると、ストレスを和らげようと体を舐める行動を取ることが良くあります。これをグルーミングと呼びますが、ストレスが多すぎるとグルーミングが過剰になってしまい、毛が切れたり傷ついたりして、脱毛してしまう原因になってしまうのです。
対策方法としては、できるだけ早く猫のストレスを解消してあげる事です。
猫のストレスの要因とは主に以下の通りです。
猫のストレスの原因
- 引っ越しや、飼い主が変わった、里子に出されたなど環境が変化した時
- 過剰なスキンシップを感じた場合
- 他のや猫や動物が新しくペットとして飼われた時
これ以外にも猫のストレスの要因となる事はたくさんありますので、飼育環境を再確認する事をおすすめします。
病気が原因の場合
どこか体の一部だけ部分的に毛が抜けている場合には何らかの病気を疑った方が良い場合もあります。
病気の場合には以下のパターンが考えられます。
- 皮膚炎
- 皮膚病
- 腎臓病
- 糖尿病
皮膚炎やにはノミやダニが原因となって尻尾や首など部分的に抜け毛が目立つようになる事が多いです。
皮膚病は抜け毛の他に、発疹など他の症状が見られる事がありますので注意して対処したいところです。
腎臓病や糖尿病など、放っておくと症状が悪化するので、すぐに獣医さんに診てもらった方が良いです。
猫の異変にすぐに気付けるように、日ごろから良く観察する癖付けも重要になります。
抜け毛が原因となる病気
抜け毛が多くなると引き起こされる病気があります。それがこちら。
- 毛玉症
- 胃炎
- 食道炎
どれもがグルーミングの際に飲み込んだ抜け毛が原因となる病気です。
下痢や嘔吐などの症状が見られたり、嘔吐を繰り返すことで胃酸が逆流し、食道を傷つけるといったものです。
毛玉症は飲み込んだ毛玉が塊となって胃腸に溜まる病気でして、これを放置すると、開腹手術をしなければいけなくなる事態にもなります。
こうした事態を防ぐためにも、日ごろから抜け毛対策はしっかりしておきたいものです。
それでは自宅で簡単にできる猫の抜け毛対策法をご紹介します。
猫の抜け毛の対策法
ブラッシング
猫の抜け毛対策として最も有効なのは【毛が抜ける前に取り除く事】です。
抜け落ちる前にブラッシングをして取ってしまうのが、抜け毛対策では最も簡単で確実な予防法になります。
ブラッシングする際のコツとしては、【事前に猫の毛を湿らせておく事】です。
こうする事でブラッシングした際に抜けた毛が舞い上がってしまうのを抑えることができます。
ブラッシングを行うべき頻度は猫の種類によって異なります。
短毛種も猫は1日に1回の頻度でOKですが、長毛種など抜け毛が多くなりやすい種類の猫は1日2回の頻度で行うのが望ましいでしょう。
シャンプー
もしも猫が嫌がらないのであれば、シャンプーを併せて行うのも効果的です。
短毛種であれば抜け毛の多くなる春と秋の換毛期に1回、長毛種は月に1度の頻度でシャンプーしてあげると丁度いいでしょう。
注意点としては、シャンプー後はしっかり乾かすことです。
充分に乾いていないと雑菌の増殖の原因にもなりますので注意しましょう。
毛玉除去剤
猫が飲み込んだ毛玉はウンチと一緒に排泄されると良いのですが、毛玉を吐いてしまう猫が多いと言われています。
毛玉を吐く事を習慣にしてしまうと良くありませんので、できれば排泄して欲しいところ。
そんな場合に役に立つのが毛玉除去剤です。
これを猫になめさせると、毛玉をウンチと一緒に排泄しやすくなりますのでぜひ試してみましょう。
猫の抜け毛を服に付きにくくする方法
毛を抜けにくくする方法ではありませんが、抜け毛が服についてしまった!
という場合に毛を落としやすくする方法、そして次回から服に抜け毛が付きにくくする方法があります。
それは【リモサボン】という洗濯用洗剤を使って洗濯する方法です。
リモサボンは衣服に付いてしまった犬や猫の抜け毛を取りやすく、そして次に付きにくくする効果を得られる洗剤です。
リモサボンのお陰で猫を思う存分抱っこできるようになったという声も多く、抜け毛対策には丁度良いのでは、と思います。
気になる方はぜひチェックしてみて下さいね。
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